実証実験レポート
2024.06.13
一輪車電動化キット E-cat kit2 共同実証実験「千葉県八千代市 梨園またべー様」
CuboRexでは、現場×DXの実現のため、弊社製品の「一輪車電動化キット E-cat kit2」を用いた現場での運搬労力削減効果を実証する共同実証実験プロジェクトを実施しております。
一輪車電動化キット E-cat kit2の製品詳細はこちら
https://cuborex.com/product/?id=6
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今回の実証実験では、当社の「一輪車電動化キット E-cat kit2」を利用した電動運搬台車の使用による作業効率向上を確認しました。
◾️実証実験実施の背景
・農業全体の業界課題
農林水産省の調査によると、農業従事者は2022年の時点で123万人、平均年齢が67.9歳と言われています。1998年から農業従事者は半減*しており、今後10年〜20年先を見据えると基幹的農業従事者数は大幅に減少することが確実であり、生産基盤の脆弱化が危惧されています。
* https://www.maff.go.jp/kyusyu/seisan/gizyutu/attach/pdf/suma-tonougyousamitto_suidensaku-6.pdf
・省力化の推進
今回ご協力いただいた梨農園またべーは、家族経営で運営している梨農家です。
60代のスタッフも現役で働かれており、同じように課題感を感じている中、当社の電動一輪車に省力や生産性の向上に効果を期待していただき、今回実証実験を一緒に実施する運びとなりました。
■実証実験の概要
目的:運搬作業における電動運搬台車と通常の運搬台車の使用感を比較
作業内容:収穫物(梨)を想定した重量と同等の重り(肥料袋約100kg)に、当社の「一輪車電動化キットE-cat kti2」を取り付けた一輪平台車、三輪台車を使用
検証方法:通常の台車と電動台車を利用し、それぞれ畑の一区画(全周約100m)を走行、所要時間を比較。電動運搬台車の肉体的負担軽減効果を5段階で評価し、作業効率の向上を実感した割合を包括的に調査
■実証実験結果
・定量的な効果
電動化の推進力により、同じ距離を同じ荷重を載せて走行したところ、電動の運搬台車は手動に比べ約50%運搬時間を短縮できました。
・定性的な効果
梨の収穫作業は、台車を押しながら畑の中に点在する梨の木を周って収穫していきます。収穫作業が進み荷重が増えていくにつれ、台車を押す初動の労力も大きくなっていきます。
電動であれば押す力が不要になり、常に一定の力で作業を進めることが可能です。
また、一輪車電動化キットは拡張性が高く、作物や地域に特化した特殊台車にも取り付け可能な場合が多いです。今回八千代市の梨農家で広く使われている運搬台車にも多少の加工を施すことで取り付け可能になりました。
・作業員の声
「とにかく作業が楽になることが確信できました。梨の収穫は広大な敷地内を作業員総出で2日程度に分けて一気に実施することが多く、早朝とはいえ真夏の作業になるので体力消費が一番の課題でした。収穫作業はまだ少し先ですが生産性向上はもちろんのこと、収穫作業の省力化は間違いないので今から楽しみにしています。」
◾️今後の展望
今回の実証実験を通じて、電動一輪車の導入が農業の現場における作業効率の向上と作業員の負担軽減に貢献し、ロボティクス による現場の課題解決の可能性が明らかになりました。この成果は、現場の「キツい」をロボティクスで軽減する という当社のミッションを体現するものです。
今後も当社は農家や生産者の皆様と協力を深め、現場のDXを促進し、より安全で効率的な作業環境の実現を目指します。
■実証実験を希望する企業・団体を募集しております。
今後も農林水産業や製造業、倉庫作業など、業界を問わず現場で省力化の実証実験にご協力いただける企業様や団体様を広く募集しております。
実証実験中は無償でトライアル機をお貸し出しいたします。
共同実証実験の詳細条件は下記よりお気軽にお問い合わせください。
sales@cuborex.com
070-8535-9595