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User's voice

2024.06.21

E-cat kit2 User's story「千葉県八千代市 梨園またべー 園主 綱島祐介さん」

建築土木・農業・防災・製造・流通・サービス…私たちの生活を支えてくれるのは、いつだって「現場」です。

 

そんな現場で働く人たちの、ものづくり・お仕事への想いやこだわりをインタビュー。

今日までの苦労やバックグラウンドを含めて、現場の仕事、そしてそこで働く人たちの情熱をお伝えします。

 

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千葉県八千代市にある、60年以上の歴史を持つ「梨園 またべー」さん。

(梨園またべー 公式HP https://www7b.biglobe.ne.jp/~matabe-/) 

 

完全有機栽培にこだわっており、魚骨などをブレンドした独自の肥料を使用した古代農法を徹底して梨を育てています。

梨農家の激戦区としても知られる八千代エリアにおいても抜群の人気を誇り、7月の下旬から秋口にかけて20〜25種類の品種を育てていますが、毎年すべて早々に完売してしまうのだとか。

 

お話をお伺いしたのは3代目園主の綱島祐介さん。

実家を継承するためキャリアチェンジを経て、現在は経営から作物の管理まですべてを統括しています。

 

 

ー早速ですが、梨はどのようなプロセスを経て作られているのでしょうか?

 

まずは梨の木の枝の剪定から始めます。毎年11月〜5月まで、梨の収穫が終わったタイミングで5ヶ月かけて梨の木の土台を整える作業に専念します。4月ごろ梨の花が咲き、続いて5月ごろ実が出来てくるのでそこで形の悪いものや小さいものは摘み取り、綺麗な実だけを残します。

収穫は毎年夏休みごろ、品種に合わせて7月中旬〜11月ごろまで続きます。

 

家族経営なので基本は身内で作業を進め、収穫などの繁忙期はアルバイトさんを雇っています。

 

 

ー1年中作業が続くのですね。綱島さんは3代目とのことですが、ファーストキャリアから梨農家だったのでしょうか?

 

いえ、最初は学校を卒業してから県内の不動産会社で営業職として働いていました。

バンド活動などもやっていたので最初は事務のアルバイトを希望していたのですが、なぜか営業として採用されて…というのが最初のキャリアです。

 

当時はあまり人と話すのが得意ではなかったのですが、やってみると意外とできるな、向いてるかもと思い、梨園を継ぐまでずっと営業職でした。

対人コミュニケーションや折衝のスキルは現在の農園経営にも活かせていると感じています。

 

バンド活動も本気でやっていたので、夜もステージを求めていろんな仕事をやってました。

実は大手の音楽レーベルと契約の話も進んでいたのですが、メンバーを入れ替えてデビューを進めるという話が出た時に納得できず、その件は流れてしまいました。思い返すと本当にいろいろやってましたね

 

 

ある時実家の梨園に後継者がいないから戻って来ないかという話になり、あまりよく考えずに帰ってきました。いろいろやってきた中に梨園を継ぐ選択肢もあってもおもしろいかも、くらいのノリでした。飽き性なんですよね。いろんなことをやってみたくなってしまうというか。

 

ーここでは書ききれないくらいの面白いエピソードが満載すぎて、農家さんのイメージが全く新しいものになりました…。実際に事業継承され、経営に携わってみていかがでしたか?

 

当時は経営状態が良くなく、梨そのものはいいものを作っているのに集客ができていなかった。

8月を過ぎたら農園にはほぼ人が来ないし梨も売れないという状態でした。

 

売れ残りは市場に持っていく、という非効率なことを続けていたので、まずは農園そのもののブランド化を進める方針を決めました。

ECサイトの構築と梨園の観光園化をはじめ、認知度を高めるマーケティングの施策を打っていったのが最初に着手したことです。

 

 

テコ入れを始めてからは売上もV字回復し、経営状態も良くなりました。

周りには高齢化や経営難で農園を手放していく農家さんも多く、そういう方達から農地を買い取ったり借りたりして、自社の梨園の拡大も進めていきました。

 

今後、農家は作物のブランド化をして単価を上げていく、もしくは農地を巨大化して大量に生産しながら流通経路を拡大していく。その2点が重要になってくると考えているのですが、うちはその両軸で進めていく予定です。

 

ー農園の拡大を図る中で、どのようなところに課題を感じますか?

 

やはり天候などの外的要因で、年によって作物の出来が思った通りにならない時がある、というのが1番ですね。正直天気勝負な所がある。

ただ今年は大丈夫そうで、美味しい梨をお届けできると思います。

 

また、従業員さんも高齢化している中、現場作業の省力化や作業効率の向上にも取り組んでいかなければと切に感じています。

作業の中では剪定や間引きが1番ネックなんですよね。農園全体の広さが1町6反(約16000m2)あり、間引きの作業が時間的にも人員的にも間に合わない。

 

実は自身でも効率化のために農機具を改造したり制作したりしてきたのですが、今回導入したE-cat kit2はそこにすごく貢献してくれる製品だなと感じています。

 

 

梨農家ではよく使われているもののあまり一般的な形状ではない特殊な台車にも取り付けることができるので、今まで使い慣れた台車をそのまま電動化できるのは革新的だなと。

実証実験で使ってみた時点で疲労度が全然違いますね。本当に楽です。

これから収穫シーズンに入るのでガンガン使っていきます。

 

(梨園またべーでの実証実験結果レポートはこちら

 



ー嬉しい感想をありがとうございます。今後、梨園またべーとして新しく挑戦したいことなどはありますか?

 

実は今6次産業化を目指して自社の梨を使った加工品を作っています。

 

夏に向けて梨のアイスを、秋頃を目標にドレッシングを作ろうかと動いているところです。

それらは梨園またべーの名前は使わずに、製品そのもので勝負したいと思っています。

今までとは全く違う販路開拓をしてみたいですね。

 

 

梨園としてのブランドはもう確立できたという自負があり、新しい挑戦をしてみたいというのがその理由です。

将来的にはお菓子を作るのが夢ですね。高速道路のパーキングエリアなどで販売しているような、お土産やドライブのお供になるような製品が作れたらと考えています。

 

ー現状に満足せず、常に新しい挑戦をし続けているのは素晴らしいですね。そういった方に弊社の製品を選んでいただけてとても嬉しいです。

最後にインタビューを読んでくださった方にメッセージをお願いします!

 

自分としては、飽き性で流れに身を任せていたらいろいろなことをやらせていただいていたという感覚ですが、ものづくりや現場の環境改善への取り組みはとても面白くやりがいがあるなと感じています。

 

 

特に、作業現場の環境改善や生産性の向上の取り組みとしては八千代市の中では私や私の周りの農家さんがモデルケースになれるのではないかなと。

 

今後も農業の業界そのもののアップデートも含め面白そうなことをどんどんやっていきたいですし、そういう方が増えていくといいなと切に思います。

 

これから梨は収穫シーズンに入ります。

さまざまな品種の美味しい梨をご用意してますので、ぜひまたべーの梨も食べてみてください!



梨園またべーの情報はこちら

 

 

 

 

https://www7b.biglobe.ne.jp/~matabe-/



またべーオンラインショップはこちら

 

 

 

 

 

https://matabee-shop.com/



ー綱島さん、ありがとうございました!

CuboRexはこれからも技術で農家さんの現場課題の解決に貢献してまいります。





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お問い合わせはsales@cuborex.comまで!

「電動台車の実証実験について詳細希望」とお送りください。

 

 



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