2輪アルミ台車に後輪をつけてみる

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CuboRex代表取締役の寺嶋です

今回はホームセンターで手に入るアルミ台車と各種資材を使って、下図のように後輪とE-Cat kitを備えた電動猫車を作っていく。

 

  1. 製作背景
    今回この補助輪付き台車を作ろうと思った背景として、今週群馬の林業作業場でEcatを使った実験を行ったことが挙げられる。そこでは有田式猫車にEcatを装備したものに苗木箱をのせて苗木を運搬した。

    実際の作業動画は下記URLで確認できる
    https://www.facebook.com/100008409341031/videos/2600622596894693/

    これまで人が手で持っていっていたのに比べ格段に運搬がしやすくなっていた。さらにEcatを利用されていた林業事業者は車体下部にはキャスターを備えることにより車体をもつことなく苗木の運搬作業を行えるように工夫されていた。ただ路面が悪い状況下では小型のキャスターでは十分に機能しないことが実際に使ってみてわかった。また長時間もちつづけるのはかなり腕が疲れる。

    そこであれた路面でもしっかり機能できる補助輪を備えた手押し猫車を作ってみることとした。

  2. 条件
    今回は農家や林業事業者など自分で台車を作ることを前提に工作機械は主な電動ドリルのみ、資材についてはホームセンターで手に入るもののみ作ることとする。
  3. 参考製品
    今回の台車を作るにあたってマキタの電動運搬車の補助輪を参考にした。

  4. 必要工具
    作成にあたって必要な工具一覧
    ・電動ドリル(インパクトが望ましい)と各種ビット
    ・のこぎり
    ・Cクランプ
    ・ホールソウ(20mm)
    ・マジック
    ・その他各種組立工具
  5. 必要資材
    今回必要資材はすべてコメリホームセンターで入手した。以下に購入したものを示す。材料費はねこ車もいれて全部で1万4千円程度だった。
    ・アルミ台車

    ・ハウスカーのタイヤ 2つ
    https://www.komeri.com/disp/CKmSfGoodsPageMain_001.jsp?GOODS_NO=1439486
    ・1×4木材
    ・M8ボルト 長さ80mm×8セット
    ・塩ビパイプ 直径20mm
    ・割りピン
  6. 製作方法
    本項では補助輪のマウントの製作

    1. マウントの型をとる
      足元のフレームの型をマジックでとる

    2. マウントを切り出す

      複製する

    3. マウントを固定しボルトで固定する穴をあける

    4. 補助輪用の軸穴をあける
    5. 塩ビパイプを挿入する

    6. 割りピンを挿入する穴をあける
    7. 補助輪を固定する
    8. 塩ビパイプを適切な位置で切断する

    9. もう片方も同様に作成する
  7. E-Cat kitを組み付ける
    組付け方についてはこの記事を参考にしてほしい。

  8. 有田式との比較
    全長はほとんど一緒である。
  9. 実際に使ってみた
    やはりほとんど持ち上げずに運搬作業ができるのはとても魅力的だった。反面有田式に比べ重量物をのせた際の安定感に難があり、何度かこかしてしまった。ただ習熟度によってクリアできると感じる。
    重量物をつんだ状態で比較的開けた場所で長時間連続的に運搬作業をするのであればとてもいいのではないかと感じた。また補助輪も湿地で走った感じでは沈みこむ感じもなかった。
    塩ビパイプの軸も折れる感じはしなかった。ただそれなりにたわむので重量が増えたときに心配ではある。

    https://youtu.be/K95tpRc0O3E

  10. 課題
    今回DIYレベルでやってみたが左右の補助輪の高さをあわせるのが難しかった。このあたりは工夫の余地を感じる。また重量物を積んだ状態では下にさがるのにブレーキが必須であると感じた。
    安定感については今度は前輪を2つにする方法を考えている。写真は購入してくれた方から提供頂いた事例である。写真の説明はありません。

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