エンジンではなく電動化で、みかん収穫の負担が1/2に〜農家のスマート化に挑戦する愛媛県・みたらい農園様

ブログ 事例紹介E-Cat Kit

みかん農家を始めたとしたさまざまな場所や地域で利用され、300台を超える販売台数を誇るねこ車(一輪車)の電動化キット「E-Cat Kit」の最新事例をご紹介します。

愛媛県のみかん農家も、課題は人幅しか入れない畑での運搬に課題

 愛媛県の宇和島市吉田町玉津地区でみかん農家を営む御手洗さんに、愛媛県のみかん農家に関わるお話を伺いました。

 愛媛県のみかん農家の多くは、モノレールで集荷したみかんを運んでいますが、一部モノレールを配備していない畑もあります。そんな畑では、ゴムキャタピラータイプのクローラーを使用することがありますが、人間が歩く幅の道しかない、土手の幅しかない場所があるため、現実的に使用が難しいことのが現状です。その際に、エンジン搭載の道具を使うという選択肢もあるのですが、エンジンはどうしても重量が出てしまうので、導入するにはハードルが高いという問題がありました。

 また、みかん農家の多くは、人手不足が深刻な問題です。うちにも、2名のアルバイトにお手伝いしてもらっていますが、その人たちで手軽に扱えて、省力化につながる道具が必要になってきます。その際に、エンジン搭載のものの場合、エンジンをかける際に力が必要となってきたり、起動までに時間がかかります。電動モータータイプのものであれば、このような心配がなくなるので、みかん農家には取り入れやすいと考えています。

E-Cat Kitの価値は省力化、負担と疲労感が半分以下に

 うちのみかん農家では、1日あたり、約50~60杯の収穫カゴを、畑から土手まで運んでいます。やはり、それらの作業は身体的に大きな負担になります。大変なときは、30kgの重さのものを担いで移動させることもしていました。

 E-Cat Kitを導入して、変わったことは、疲労感と身体的な負担が、半分以下になったことです。また、エンジン搭載のものでは、実現できなかった”誰でも使用できる安心感”と”音の問題”が解決できたことも大きいです。長期的な視点で見ても、安全性や効率性を高める意味でも、電動化の選択肢は、画期的でした。

若手みかん農家の多い玉津地区で、スマート化に挑戦

 御手洗さんも所属する玉津柑橘倶楽部は、若手農家を中心に2018年の西日本豪雨の復興を目指し若手農家で設立されました。御手洗さんご自身は、「電動化・スマート化をもっと普及させたい」と話します。その背景には玉津地区では、40歳以下の若手後継者が45名いる一方で高齢化も進んでいることが課題となっているためです。

 これまでも、”電動化された剪定ハサミ”等を誰よりも早く試すなど、新しいものを取り入れているそうです。まだまだ、始まったばかりの農機具の電動化を取り入れることで、高齢者の負担を減らし、農業の楽しさをもっと発信できると考えているためです。

インタビューにご協力いただいたみたらい農園 御手洗隆徳さんのご紹介

愛媛県宇和島市の片隅で温州みかんを中心に柑橘全般を生産しています。家の前には海、裏はみかん山という、美しいド田舎でのびのびと農業で生活しています。

関連記事