インターンインタビュー:メカエンジニア 青木 朝啓さん

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業務拡大中のCuboRexには、多彩なメンバーが在籍しています。業務内容だけでなくメンバーの様子もお伝えしたいとの思いから、メンバーへのインタビューを実施中です。

今回は、インターンとして参画されている、メカエンジニアの青木朝啓さんにお話を伺います。

創業期からCuboRexを支えるインターン

―― 青木さんのお仕事について、教えてください。インターンとして参画されているんですか?

これまでに、CuGoよりも大型の汎用クローラである「CuGo MEGA」 (以下、MEGA) の開発を担当しました。 今は新しいタイプの汎用クローラの開発に携わっています。

大学4年生の夏休みにインターンとして入社して、MEGAの試作品を作ったのがスタートでしたが、その後もインターンを続けながら、初代MEGAの市販品開発も担当しました。

―― 今は研究とお仕事を両立させながら、CuboRexに参画しているんですよね。相乗効果などはありますか?

千葉工業大学の大学院でクローラ関連の研究をしながら、週1回くらいのペースでCuboRexにも関わっています。研究におけるクローラの設計も、CuboRexで得たノウハウをフル活用することができて役に立っています。

―― どういったきっかけで、CuboRexに参画されたんでしょう?

大学4年生の夏に、それまで取り組んでいたNHK学生ロボコンへ向けた活動が落ち着いたのもあり、アルバイトを探していたら見つけたのがきっかけでした。

それまで別のアルバイトもしていたのですが、やりたいことといいますか、スキルを活かした仕事ができずに悩んでいたんです。

そんな時にTwitterで検索をしたら、以前から相互フォローの関係だった寺嶋さん(CuboRex社長)や嘉数さん(同副社長)がちょうど募集していたんです。それならちょっと応募してみようかと思って。

―― 実際にインターンとして門を叩いてみて、会社の印象の違いなどはありましたか?

想像していたのと近かった印象ですかね。「クローラーを作ってる会社だあ」と。アットホームな感じもありました。2年以上前のことなので記憶が曖昧ですし(笑)、今とは少し雰囲気が違いますが。

走り回れるロボットを作れる楽しさと、その裏にある苦労

―― 当初の動機は「ちょっと応募してみようかな」だったと思います。そこからなぜ3年間も続いたんでしょう?

自分がやりたいことと、CuboRexのやってることが、非常にマッチしているというのが一番のポイントかなと思っています。

私自身、「走り回れるロボット」が好きなんです。研究でやっていたのもそういうものだし、まさにCuGoっていうのは走り回るロボットですよね。その設計という、本当に自分が一番やりたいようなことをお仕事としてできるというのが大きなモチベーションですね。

―― なるほど。青木さんの「走り回れるロボット」への興味のルーツはどこにあるんでしょうか?

中学時代、ロボカップジュニアというロボット競技に参加してる部活があり、そこに入部したのが元々かもしれません。小学生のころから、工作が好きだったので面白そうだなって。その部活での経験が、メカへの興味に繋がりました。

―― CuboRexでのお仕事で楽しいのは、やはり設計フェーズですか?

そうですね。一番楽しいのはやっぱり設計して、初めて組み立てる時です。設計したものが自分の手によって、目の前で形になっていくときが一番楽しいですね。これは仕事だけじゃなく、ものづくりの時はいつもです。

―― 逆に、MEGAの開発中の難しかったエピソードがあったら教えてください。

設計の工程は結構楽しいんですけど、それを販売するために製造をどうするかとか、お客さんが使いやすくするための仕組みづくりとか……

たとえば、MEGAの使い方、組み立て方を伝えるためにマニュアルを作る作業も必要になってくるんですけど、そういうことも自分で試行錯誤しながら進めました。当初のCuboRexは人数が少なかったから、全部やるのは大変でしたね。

また、MEGAの開発当初は「ある程度の形になったら、ユーザーにお試しいただく」という形にしていたのですが、その実験を重ねていく上で問題が見つかったり、ここはこうした方がいいというのがわかったりするんです。

たとえば、「苗木を載せて、麓から山頂まで運ぶ」みたいなことも、現地に出向いて実験します。オフィスの近くの坂で実験するのとはまったく異なる、山道の過酷な環境がわかるんです。そのような状況下で長時間走らせると履帯が外れるっていうトラブルを発見して、改良したこともありました。

よくできたと思った設計の時でさえ、どうしても失敗する場面はあります。でも、そんな時には小川さんとかに手伝っていただいて加工をしたり、嘉数さんと話し合って解決したり、寺澤さんにも設計のアドバイスをいただいたり、その都度糧にできたと思っています。

CuGo MEGAをメンテナンス中の青木さん。その背中は職人のような佇まいだ。

インターンを終え、その先に見据えているもの

―― もうすぐ大学院を修了されるそうですが、この先どんなお仕事をされるんでしょうか?今後もCuboRexに……

実はですね、就職先は決まっていて。

―― そうだったんですか!おめでとうございます。少し寂しいですね。

同じところにいるより、いろんな経験をしたいんです。自分が興味のある「走り回るロボット」を、作って研究している大きな会社です。

根本的なモチベーションは変わらないんですけど、やっぱりベンチャー企業と大企業だと違うと思うので、これからも経験を積んでいきたいです。

―― 卒業や就職を控えて、これまでの苦労やご自身の変化を俯瞰してみるといかがですか?

うーん、この会社は皆さんいい人なので、逆に苦労することがなかったというか(笑)

社員の方々は、もちろん目上ではあるんですけれども。友達みたいな感じだったので、そういう気苦労はあまりなかったかもしれません。

ただやはり、お客さんがいる製品を作り上げたというのは、糧や自信になっているように思います。開発するだけじゃなくて、お客さんをサポートしたりとか。品質管理の仕組みも考えたりとか……

あ、以前のCuboRexって、品質管理が全然「なってなかった」んです。履板を固定するボルトのゆるみ止め接着剤を塗り忘れて、履帯がポロポロ取れちゃったこともありました。その時に、品質管理をもっとしっかりすべきだなということを強く感じて、品質管理の仕組みも私がイチから作りました。

こういうことを通じて、エンジニアリングにおける「開発」の部分だけじゃなく、幅広い工程を一通り経験できたと思うんです。それが自信につながっているのかもしれないですね。

―― 今後、エンジニアとしてどういったことにチャレンジしたいですか?

今後、知識や技術を習得していく中で、最終的なゴールとしては「エンジニアリング」「ものづくり」の枠にとらわれず、これまでのバックグラウンドを活かして、社会をよりよくしていきたいと考えています。

そのためには、社会をよくする「もの」があるだけじゃダメで、それをどう運用したら社会に受け入れてもらえるかを考えたり、あるいは、いいものづくりを継続するための教育の形を検討したり……

たとえば、ロボット製作を始めたい人がとっつきやすく簡単に扱える回路ユニットの開発だとか、ロボコン初心者でも持ち運びが簡単にできるロボットキットの開発などは、すでに取り組んでいます。

話し始めたら止まらないくらいアイデアがあるんですが、これからも経験を積んで、より具体的な形にしながら、社会にコミットしていきたいです。

(了)


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