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活用事例

2024.05.09

E-cat kit2を用いた大手建設企業との共同実証実験プロジェクトレポート〜作業時間最大70%削減〜

CuboRexでは、建設×DXの実現のため、2023年よりさまざまな建設企業様と弊社製品の「一輪車電動化キット E-cat kit2」を用いた現場での運搬労力削減効果を実証する共同実証実験プロジェクトを実施しております。

 

一輪車電動化キット E-cat kit2の製品詳細はこちら

https://cuborex.com/product/?id=6

 

本記事では、2023年11月から2024年3月の期間でご協力をいただいた現場で実証された省力効果をご報告します。

 

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■実証実験の概要

 

・実施の背景

総務省の調査によると、建設業就業者数は、1997年(685万人)をピークとして減少が続いており、2022年はピーク時比69.9%の479万人と担い手が不足しています。さらに、同年の建設業就業者の内訳は55歳以上が約36%、29歳以下が約12%となり、全産業と比べ著しく高齢化の傾向にあります。

(*https://www.nikkenren.com/publication/handbook/chart6-4/index.html)

 

2024年の4月より、建設業では時間外労働に罰則付きで上限が設けられましたが、人手不足が解消していない状況のまま長時間労働の是正を推進すれば工期の遅れや生産性の低下が懸念されます。

CuboRexでは、「現場のキツいをロボティクスで解消する」というミッションのもと、現場作業の省力化・省人化を推進することで生産性を向上し、業界課題を解決したいという想いで製品開発を行なっています。

 

今回その想いにご賛同いただいた6社の企業様と当社とで、実証実験・ユーザーテストを実施する運びとなりました。

 

・実証実験の概要

 

実施期間

2023年11月〜2024年4月

目的

運搬作業における電動一輪車と一般的な一輪車の使用感を比較

作業内容

実際の現場にて、運搬作業に「一輪車電動化キットE-cat kti2」を利用した電動一輪車を使用

検証方法

通常の一輪車と電動一輪車を利用した際の一往復あたりに要する時間と可搬積載量を比較。

アンケートにて電動一輪車の肉体的負担軽減効果を5段階で評価。

 

 

■実証実験、ユーザーテストに参画頂いた企業様

 

■実証現場

(タイトルをクリックすると、各現場のさらに詳細な結果にアクセスできます)

 

①JR九州グループ 三軌建設株式会社「駅構内工事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②株式会社鴻池組「集合住宅新設工事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③株式会社鴻池組「物流センター新設工事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④株式会社日本道路「土浦テクノベースでの運搬実証」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤東京電力パワーグリッド株式会社「山間部での断線改修工事を想定した資機材運搬実証」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑥東京電力パワーグリッド株式会社「都心部における無電柱化エリアの供給工事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑦清水建設株式会社「トンネル工事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑧清水建設株式会社「関越自動車道 拡幅工事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑨大和ハウス工業株式会社「大和ハウス工業発注建設現場での運搬実証」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■実証実験の結果

 

・作業時間の短縮効果

最も効果が大きかった山間部の現場では、作業時間が70%近く短縮、4.2倍作業効率が向上したという結果がでました。

それ以外の建設現場でも約1.5割〜4割の作業時間短縮効果が見られました。

運搬作業時間の短縮は作業における工程全体の時間短縮にも繋がり、運搬だけではなく工事全体の効率化に寄与しているということが実証されました。

(上記の「実証現場」の各現場のタイトルから詳細な結果にアクセスできます)

 

 

・労力負担軽減効果

各現場にて実施した使用感アンケートの「通常の一輪車に比べての作業時の疲労度」という設問に全体の約95%以上が「通常の一輪車に比べて疲れない」と回答しました。

(回答数:44件)

 

・作業員の声(一部抜粋)

 

作業にかかる疲労度は体感で半分以下になったとの声が半数を超え、重量物の運搬作業の負担が大幅に軽減されたことが立証されました。

 

■使用感のアンケートの集計結果

実験後、現場で実際に使用していただいた方に使用感を5段階で評価していただきました。

(回答数:44件)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作業後のアンケートでは、電動一輪車を使用した約90%が「作業効率の向上を感じた」「今後も使い続けたい」と回答しました。

 

■まとめ

今回の実証実験を通じて、電動一輪車の導入が作業効率の向上と作業員の負担軽減に貢献し、現場の課題解決の一助になる可能性が明らかになりました。

 

この成果は、「現場のキツい」をロボティクスで軽減するという当社のミッションを体現するものです。今後も、当社は建設業界と協力を深め、建設作業現場のDXを促進し、より安全で効率的な作業環境の実現を目指します。

 

 

■実証実験にご協力いただける企業様を募集しております。

今回建設業界のみなさまとご一緒することで、様々な現場で大きな省力効果が実証されました。

 

今後も農業や製造業、アウトドア業界や倉庫など業界を問わず、現場で省力化の実証実験にご協力いただける企業様を広く募集しております。実証実験期間中は無償でトライアル機を貸し出しいたします。

詳細は下記よりお気軽にお問い合わせください。

https://cuborex.com/contact/

 

 

 

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https://cuborex.com/contact/

 

 

 

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