実証実験レポート
2024.03.22
一輪車電動化キット E-cat kit2 共同実証実験「株式会社鴻池組様」
CuboRexでは、建設×DXの実現のため、2023年よりさまざまな建設企業様と弊社製品の「一輪車電動化キット E-cat kit2」を用いた現場での運搬労力削減効果を実証する共同実証実験プロジェクトを実施しております。
一輪車電動化キット E-cat kit2の製品詳細はこちら
https://cuborex.com/product/?id=6
----------------------------------------------------------------------------------------------
今回の実証実験では、当社の「一輪車電動化キット E-cat kit2」を利用した電動一輪車の肉体的負担軽減効果を現場作業員の皆様にヒアリングしました。2種類の特性が異なる現場での実証となりましたが、どちらの現場でも作業員満足度が90%を超え、当社の電動一輪車が建設の作業現場におけるDX推進に貢献し得ることが明らかになりました。
-
実証実験実施の背景
・建設・土木業界の市場と課題
国土交通省の調査によると、建設業界の就業人口は年々減少し、高齢化が進んでいます。
現在60歳以上の技能者が全体の約1/4を占めており、10年後にはその大半が引退すると見込まれています。現場の急速な高齢化と若者離れが深刻化する中、人材の有効活用と現場の生産性向上のためのDX推進が急がれています。
(*https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001493958.pdf)
・建設作業現場のDXを目指す
鴻池組でも、社内の技術開発課題として、「デジタルトランスフォーメーションに関する調査研究ワーキンググループ」を展開しています。
以前より活動の一環として、当社の一輪車電動化キット(旧型)の導入検討のための社内実証をしていただいていました。*旧型でも性能を実感していただいていたこともあり、今回改めて新型の実証実験を実施することで現場の作業効率をさらに改善し、協力会社の現場作業員の方の労力負担を実現できるのではと考え、この度当社を共同で実証実験を実施する運びとなりました。
(*https://www.konoike.co.jp/news/2023/202301263120.html)
-
実証実験の概要
目的:電動一輪車と一般的な一輪車の使用における効率向上の程度を定量的に比較
作業内容:運搬作業に当社の「一輪車電動化キットE-cat kti2」を利用した電動一輪車を使用
検証方法:セメント袋を載せた状態で30mの距離を運搬。電動一輪車と一般的な一輪車とを利用した際の登板に要する時間を比較
電動一輪車の肉体的負担軽減効果を5段階で評価する。作業効率の向上を実感した割合を包括的に調査
また、実際の現場での使用感を作業員8名にヒアリング。定性的な効果を図る
現場①
現場②
-
実証実験の結果
・アンケート結果
・評価コメント
・押す力が不要になり歩くことに集中できるので、通常の一輪車よりも作業時間がやや早くなる。
・未舗装の通路を進むのも全く負荷がかからなかった。
・車の間など狭隘部で重量物を運搬する時にふらつきが少なく安定感があった
→電動一輪車の使用により、建設現場における運搬作業の労力軽減、運搬効率の向上が顕著であることが報告されています。現場の規模や状況に関わらず、資機材や土砂などの運搬に電動一輪車の導入は大変効果的であることが実証されました。
-
今後の展望
今回の実証実験を通じて、電動一輪車の導入が作業効率の向上と作業員の負担軽減に貢献し、ロボティクスによる建設業界の課題解決の可能性が明らかになりました。この成果は、「現場のキツい」をロボティクスで軽減するという当社のミッションを体現するものです。今後も、当社は建設業界と協力を深め、建設作業現場のDXを促進し、より安全で効率的な作業環境の実現を目指します。
-
株式会社鴻池組について
社名 :株式会社鴻池組
事業内容 :建設工事の企画、測量、設計、監理、請負及びコンサルティングに関する事業
設立年 :明治4年
WEBサイト :https://www.konoike.co.jp/
-
製品、その他についてお問い合わせはこちら