実証実験レポート
2024.07.23
一輪車電動化キット 共同実証実験「栃木県熱帯果樹農家 株式会社あやね様」
CuboRexでは、現場×DXの実現のため、弊社製品の「一輪車電動化キット E-cat kit2」を用いた現場での運搬労力削減効果を実証する共同実証実験プロジェクトを実施しております。
一輪車電動化キット E-cat kit2の製品詳細はこちら
https://cuborex.com/product/?id=6
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今回の実証実験では、当社の「一輪車電動化キット E-cat kit2」を利用した電動運搬台車の使用による作業効率向上を確認しました。
◾️実証実験実施の背景
・農業全体の業界課題
農林水産省の調査によると、農業従事者は2022年の時点で123万人、平均年齢が67.9歳と言われています。1998年から農業従事者は半減*しており、今後10年〜20年先を見据えると基幹的農業従事者数は大幅に減少することが確実であり、生産基盤の脆弱化が危惧されています。
* https://www.maff.go.jp/kyusyu/seisan/gizyutu/attach/pdf/suma-tonougyousamitto_suidensaku-6.pdf
・省力化の推進
株式会社あやねは、栃木県益子市でバナナやマンゴー、パイナップルなどをハウス栽培する熱帯果樹農園です。スタッフは女性や高齢の方も多く、使用済みの苗や苗床を掘る際の土砂など重量物の運搬が頻発する現場ではかなりの負担になっていました。今回当社の電動一輪車に省力や生産性の向上に効果を期待していただき、実証実験を一緒に実施する運びとなりました。
■実証実験の概要
目的：運搬作業における電動一輪車と通常の一輪車の使用感を比較
作業内容：植え替え作業で出るバナナの苗の茎や根の重量と同等の重り（肥料袋約40kg）の運搬に、当社の「一輪車電動化キットE-cat kti2」を取り付けた一輪車を使用
検証方法：通常の一輪車と電動一輪車を利用し、ハウスから廃棄場間の距離を走行し所要時間を比較。電動一輪車の肉体的負担軽減効果を5段階で評価し、作業効率の向上を実感した割合を包括的に調査
■実証実験結果
・定量的な効果
電動台車の推進力により、同じ距離を同じ荷重を載せて走行したところ、電動の運搬台車は手動に比べ約35％運搬時間を短縮できました。
・定性的な効果
バナナの苗は、植え付けから2年程度で実をつけ、一度収穫したらその苗はもう使えなくなります。
株式会社あやねのハウスでは、常時約90本のバナナの木が植え付けられており、古い苗を伐採し、残渣を処分場まで運搬する作業が頻繁に行われています。総重量160kgの茎や根を起伏のある農場内で運搬するのは非常に大変な作業でしたが、今回運搬を電動台車に置き換えたことにより大幅な省力化ができました。
・作業員の声
「女性が多い農園なので、力仕事は本当に大変です。入れ替えの際の苗床の穴掘り作業から土砂の運搬、苗の茎や根など、重たい物はいつも休み休み運搬作業を行っていました。電動の一輪車は初めて利用しましたが、重たい残渣もいつもより楽に運ぶことができるのでとても助かりました。」
■一輪車電動化キット E-cat kit2製品概要
既存の手押し一輪車や運搬台車に後付けすることで電動化できるキットです。
モーターの力で作業労力約50％半減、作業効率も飛躍的に向上します。
農業の他にも建設土木や防災などさまざまな現場に多く導入されており、販売、導入実績は2023年の販売開始から2000台を突破いたしました。
製品情報はこちら
E-cat kit2は農林水産省が定めるスマート農業技術カタログに掲載されており、全国各地の各自治体が運営するスマート農業導入支援事業の補助金もご利用いただけます。
補助金事業については各自治体までお問い合わせください。
スマート農業技術カタログについてはこちら
◾️今後の展望
今回の実証実験を通じて、電動一輪車の導入が農業の現場における作業効率の向上と作業員の負担軽減に貢献し、ロボティクス による現場の課題解決の可能性が明らかになりました。この成果は、現場の「キツい」をロボティクスで軽減する という当社のミッションを体現するものです。
今後も当社は農家や生産者の皆様と協力を深め、現場のDXを促進し、より安全で効率的な作業環境の実現を目指します。
■実証実験を希望する企業・団体を募集しております。
今後も農林水産業や製造業、倉庫作業など、業界を問わず現場で省力化の実証実験にご協力いただける企業様や団体様を広く募集しております。
実証実験中は無償でトライアル機をお貸し出しいたします。
共同実証実験の詳細条件は下記よりお気軽にお問い合わせください。
sales@cuborex.com
◾️株式会社あやねについて
【会社概要】
社名 ：株式会社あやね
事業内容 ：熱帯果樹栽培、農産物の加工および販売、農業の経営
代表者 ：塚田 彩音
◾️CuboRexについて
【会社概要】
社名 ：株式会社CuboRex
事業内容 ：自動搬送機器の開発・製造販売/省力機器の開発・製造販売
代表取締役 ：嘉数正人
WEBサイト ：https://cuborex.com/
■試験的に導入を検討してくださる企業様、団体様を募集中です
今後も農林水産業や製造業、倉庫作業など、業界を問わず現場で試験導入をしてただける企業様や団体様を広く募集しております。
詳細条件は下記よりお気軽にお問い合わせください。
sales@cuborex.com
